ローンと言っても多くの種類の商品があり、少額のお金の借り入れとなるカードローンや専用のローンカードが発行されないタイプとなるキャッシングローン、クレジットカードを利用するクレジットのローン、車の購入に使うマイカーローンやマイホーム購入時の住宅ローンなど様々です。
どのローンにも共通をするのが「利用をすれば払わなければならない点」で、借りたお金、利用をしたお金はもちろんですが、借りている間に関しては利息の支払いもしっかりと行わなければなりません。
返済プランの見通しが甘く、ローンの返済負担が思っている以上に大きくなると、場合によっては毎月の支払いで躓いてしまうこともあります。ローンの種類によっては払えないとなると大きな問題となってしまいますので、ローンが払えない、返せない場合に対する正しい対処法を知っておきましょう。
ローンの中でも少額となるカードローンやクレジットローンの場合には、ローンの返済が出来ない、払えないとなった場合にはいくつかの対処法が考えられます。
今月だけは払えない、来月以降になれば今まで通り問題なく支払いが出来る見込みがあるなら、ローン会社に連絡をして支払いの相談をすると良いです。今月だけどうしてもと話せば大体は待ってくれるもので、高い利率の遅延損害金は取られてしまいますが、何とかなるものです。
また、今月分の約定返済金額が入金できず、いくらか少ない金額なら払えるのであれば、利息分だけの入金で一先ずはOKとしてくれる場合もあります。このあたりはローン会社によって異なるので、確認をしてみましょう。
ローンの利用が増えすぎて、今月だけでなく継続しての支払いが出来ない場合には、ローン会社に相談をしたところで解決は難しいです。今のままの状態では払っていけないので、任意整理などを用いて借金の整理を進めることとなります。
任意整理なら払えないローンの返済計画を練り直し、今後の利息の加算もストップしますので、余裕のある返済プランで払っていけるようになります。任意整理に強い法律事務所に相談をすれば、直接ローン会社とのやり取りもなく借金の減額も期待できます。
ローンが払えない、返せないからとそのままにしていると、近いうちに給与や銀行口座の差し押さえとなる場合もあります。強制執行となれば大きくお金が取られてしまいますので、そうならないうちにローンが払えないなら早めに無料相談を活用して話を進めてください。
主に車を購入する際に利用をするマイカーローンが払えなくなってしまった場合には、手続きの進め方によって車の扱いが変わってきます。
ディーラーや販売店でローンを組んだ場合には、ローンの返済中はほとんどが車の所有権がローン契約を結んだ信販会社等になっているため、払えずに再三の督促にも従わなかった場合には、車が引き上げられてしまいます。
引き上げとは車が持っていかれてしまうことで、ローンの支払いが出来るまでの一定期間は保管され、それでも払わない場合には車は売却され、ローン残高の返済に充てられます。
銀行などの金融機関でマイカーローンを組んだ場合には所有権は多くが利用者本人となりますが、やはりローンを長期に渡って払わないとなれば同じような問題が起きますので、所有権が本人にあるからとそのままにしてても良いわけがありません。
何れの場合にしても、ローンが払えないならカードローンなどと同様に専門家である法律事務所に相談をする必要が出てきますが、ローンの整理をするとしてもどの手続きを行うかが非常に重要です。
他のローン利用はなく、マイカーローンだけの利用で返済が出来ない、返せないなら、もはや車を持つこと自体に無理がある経済状況と言えます。車を持つにはお金がかかりますので、ローンが払えないなら車を手放し、任意整理なども含めた解決策を相談すると良いでしょう。
対してマイカーローン以外にも複数のローン利用があり、特にカードローンやキャッシングローンの借り入れが多い場合には、いくつかの解決方法が考えられます。
マイカーローンだけは払い続けて他の高い金利のカードローンなどはどうにかしたいのであれば、任意整理によってマイカーローンだけは含めないように出来るかを相談してください。法律事務所次第ですが、車が生活にとって必要であれば、マイカーローンは含めずに任意整理が可能となる場合もあります。
また、ローンの返済が多すぎる、今後の返済も出来ないようであれば、自己破産による手続きしか道はなくなります。任意整理は今後の返済は継続する必要がありますので、任意整理後の支払いが出来る見込みが無ければ、自己破産となるのです。
最も複雑になってくるのが住宅ローンで、やっとの思いで手に入れたマイホームも、何らかの理由によって住宅ローンが払えなくなってしまう場合もあります。他のカードローンやクレジットの利用があるとしても、住宅ローン自体が金額が大きいため、任意整理をして他のローンを整理したところでほとんど意味がありません。
住宅ローンが払えないとなれば残された道は二つとなり、一つは自己破産、もう一つは個人再生となります。それぞれにメリット、デメリットがあり、詳しい内容は専門家である弁護士や司法書士のいる法律事務所で聞いてみると良いでしょう。
住宅ローンが払えない、返せないといった状況で自己破産を行うとなれば、当然ながら住宅は清算がされます。自己破産は簡単に言えば借金が無くなる代わりに一定以上の財産は清算がされますので、住宅ローンだけを無くしてマイホームはそのままといった都合の良い手続きは不可能です。
マイホームを残したまま住宅ローンの返済を立て直したい、他のローンをどうにかしたいと考えるなら、任意整理ではなくこの場合には個人再生の手続きが適しています。個人再生は高度な知識と複雑な手続きが必要となるため、個人でも出来ないことはないですが、時間も手間もかかるために専門家に任せた方が確実です。
個人再生なら住宅は手放さずに払えないローンの立て直しも出来る可能性がありますの、住宅ローンだけに限らず、ローンが払えない場合にはまずは無料で行える法律事務所の借金相談を利用してみましょう。